手術までの経緯
高校生から大学生になるにつれて、どうも高熱の出る頻度が高くなり、終いには月に1、2回の頻度で高熱を出すようになってしまった私。夕方になると寒気がし、夜には高熱。異常なのどの痛みと高熱で次の日病院に行き、いつも感染症を疑われ隔離。時には40度を超えることもあり、血液検査も何度も行いました。
そんな日々が3~4年続き、ある日また高熱が出て病院に行くと、ついにかかりつけの病院の先生に扁桃腺摘出手術を勧められました。手術という言葉に驚いたのを今でも覚えています。
その頃には、高熱が出てのどが腫れると、上を向いて寝るのも苦しいぐらいになっていました。さっそく、かかりつけの病院の先生に紹介状を書いてもらい、日赤病院へ。
半信半疑で日赤病院を受診。診察室に呼ばれのどを見せると即手術が決定しました。そんなにひどいものなのかと唖然としながら、看護師さんと手術の日程調整が始まりました。ちょうどその頃、卒業旅行で大忙しだった私でしたが、社会人になる前にはこの状態を抜け出したかったので、病院の空いている一番近い日程で手術が行われることになりました。
手術2週間前から入院まで
2週間ほど前になると術前検査が行われました。血液検査や尿検査、レントゲンや心電図など。その後、入院や手術の説明が行われるので、聞きたいことがある場合はこの時に質問を。
それから入院までは手術前に高熱が出て扁桃腺が腫れることは許されないので、手術前には抗生剤の服用が促され、体調管理に努めるように注意がなされました。
今回の入院は4泊5日。暇な時間も多いだろうなと、勉強道具や漫画、本などを持参しました。その他は、のど以外の場所は不自由しないので、お風呂道具や歯ブラシ、コップやコンタクト、充電器、小銭など自分が生活で必要なものを持参した程度でした。
また、手術後はしばらく固いものや刺激物が食べれないとドクターに告げられたので、手術前までに唐揚げや天ぷら、焼き肉にポテトチップス、ハード系のパンやかりんとうなど思う存分に食しました(笑)
■入院1日目
無事体調を崩すことなく、シャワーを済ませてから病院入り。
お昼からの入院となりました。入院手続きを行い、看護師さんの説明などを聞きます。その後、病室に荷物などをセッティングし、あとは夜ご飯までゆっくりと過ごしました。ちなみに夜ご飯はこちら。
普段と何も変わらない食事でした。揚げ物や煮物、酢の物など、健康的な食事で量もそれなりに多く、満腹。明日への活力(笑)
食事をした後は、付き添ってくれていた母も帰宅し、特にすることもないため、消灯まで携帯を触ったりするなどゆっくりと過ごして、早めに就寝しました。
■入院2日目(手術当日)
いよいよ手術当日。朝からの手術だったので、食事はとらず、病院から与えられた紙パックに入った飲み物を飲み、点滴をした後、手術室へ。
手術が終わるまでトイレに行けないので、直前にトイレに行くことをおススメします。
自分で痛みには強い方だと確信していたので、そこまでの恐怖心はありませんでした。
手術室に入り、「麻酔かけていきますね~」と聞いたのを最後に数秒から数十秒で全身麻酔におちました。寝すぎたから大丈夫かなと不安に思っていましたが、一瞬でした(笑)
目が覚めると自分の病室で横になっていました。横には母と父。私は、まだ酸素マスクをはめている状態でした。そして何より激痛。この言葉につきました。ほんとに痛い。
そして、まだ意識は朦朧としているけれども、とりあえずトイレに行きたい(笑)という葛藤とたたかいながら、なんとか点滴を引き連れて病室のトイレへ。
ベットに戻ると「目覚められましたか~?」と看護師さんが声を掛けに来られました。そして何やらビニール袋を広げてベットサイドにテープで貼りつけ、「血はここに吐いてくださいね~。」とティッシュを置いて去っていってしまいました。嘘だろ(笑)
いえ、ホントでした。唾液すらも呑み込めないんです。そして内蔵や皮膚と違って縫い合わせることができないので、扁桃腺をえぐり取って、あとは自然治癒を待つのみ。そのため、口の中は絶えず血が流れてきます。ビニール袋はティッシュに吐いた血でいっぱいになりました。
その後主治医が病室に来られ、「どうですか~?」「痛む~?」と聞かれ大きく首を縦に振りました(笑)
どうやら、主治医の話だと、思ったより癒着がひどかったようで、手術時間も予定より長くなってしまったとのことでした。よくこんなひどくなるまで我慢したね。と(笑)
せっかく父と母も付き添ってくれて、兄弟もお見舞いに来てくれましたが、痛すぎて声も出ず、携帯のメモ機能を使っての会話となりました
そして手術後出された食事がこちら。
ほぼ液体。20何年ぶりの離乳食を食べる気分でした。
しかし、これを食べるのも一苦労。水を飲むのでさえ激痛でした。結局これも完食できませんでした。
この後の薬を飲むのも一苦労。
私が欠かせなかったのがこれ。
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痛いのは痛いですが、水よりも飲む際の痛みが和らいだ気がします。
あと、個人的に味が好みでした(笑)余ったものはそのまま飲んじゃいました(笑)
この日は点滴で栄養や水分、薬を入れて過ごしました。
また、間もなく夕飯の時間となり、夕飯が運ばれてきました。夕飯がこちら。
「いきなりレベルアップ!!」というのが感想です。昼はほぼ液体だったのに固形に!もちろん完食できず(笑) 飲むのにいちいち気合いがいるんです・・・
この日は、痛みで何もする気にならず、ご飯を食べた後はずっと横になったまま、時が過ぎるのを待ち、眠りにつきました。
■入院3日目
目が覚めると乾燥しているからか、これまた激痛。痛みをこらえて水を飲みました。そしてまた地獄の食事の時間(笑)3日目の朝食がこちらです。
何の料理なのか分かる程度の食事になってきました。ご飯の量も増え、朝食らしい朝食でした。しかし、まだ全て食べることはできませんでした・・・。
朝食を食べて横になり、しばらく眠っていました。
目が覚めてからはまだ痛みが強く、涙が目からぽろぽろと流れていることもしばしば(笑)昼前からお見舞いに来てくれていた母が黙って涙を拭いていてくれました。また、母はティッシュに血を吐いたものでいっぱいになった袋をちょこちょこ変えてくれました。おかあさ~ん(涙)母の偉大さを感じました。
そしてお昼ご飯の時間。3日目のお昼ご飯がこちら。
果物は固いやろ~・・・と思いながらも、めちゃめちゃ噛んで食べました(笑)また、食べる量も減って、身体を全く動かしてなかったので、便秘気味になっていた私にジョアはとてもありがたいものでした。便秘になりやすい方は何か対策されておいた方がいいかもしれないですね。痛みが落ち着いてきたらですが(笑)
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そしてこの日は、外来の診察へ。入院着のまま1階におり、診察室へ。経過を見るということで、なんだか管のような黒いものを鼻から入れられ喉の様子を見られました。めちゃめちゃ痛かったです(笑)
経過は順調ということで帰りに売店により、買い物をして帰りました。
そしてあっという間に夕飯の時間。3日目の夕飯がこちら。
ついにご飯がつぶ感出てきました!二度炊きです。また、この日はひな祭りということで、デザートまで出てきました。ゼリーなので食べやすかったです。3日目 の夕飯は、痛みに慣れが出てきたこともあり、ほぼ完食することができました!
この日はシャワーの許可も出ました!痛みもだいぶ減って余裕がでてきていたのでシャワーを浴びて夜は消灯までキングダムを読んでいました。余裕が出てきたとは言っても、とてもじゃないけど勉強する気にはなれず、勉強道具は母に持って帰ってもらいました(笑)暇つぶしには漫画や本、ゲームなど自分のリラックスできるようなものがおススメです。
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■入院4日目
目が覚めるとやはりまだ痛みが・・・。起きてすぐはかなり痛みましたが、時間が経つと痛みも和らいできました。4日目の朝食がこちら。
一見普通の朝ご飯!!全て完食しました!!
この日は少し喋ることもできるようになり、お見舞いに来てくれた友達とも少し話すこともできました。
しかし、寒い時期だったので、感染症の予防で病室に友人がお見舞いにくることはできませんでした。そのため、一階のフロアに降りての面会となりました。当時結婚していなかった主人も「フィアンセ」と言わないと入れなかったみたいです(笑)
どうせたくさん喋ることもできませんし、3日目ぐらいまでは全然余裕もなかったため、面会制限がかかっていて良かったなと思っています。
そして4日目のお昼食がこちら。普通食に近づいてきました!
続けて4日目の夕飯はこちら。
食べ物自体は普通食だけど、食べやすいといった感じですかね(笑)
この日もシャワーを浴びて、キングダムを読み、明日の退院準備をして眠りにつきました。
■入院5日目
いよいよ退院!
しかしやはり目を覚ますと喉は激痛でした。朝は特に痛むようです・・・。
病院での最後の食事、5日目の朝食はこちら。
5日もいるとなんだか少し愛情がわき、最後の食事か~と噛みしめて食べました(笑)
その後、退院の準備や手続きを済ませました。
そして、お昼前には、迎えに来てくれた母と一緒に実家へ帰宅しました。
次回は扁桃腺摘出をして思ったことやその後について書きたいと思います。最後まで見てくださりありがとうございました!これから手術をされる方に少しでも参考になれば幸いです。